パラレルワーカーとしての仕事

パラレルワーカーとは、「2つ以上の仕事を並行して行っている人」のことを指します。似たような働き方としては、副業ないし複業といったものがあるでしょう。これらの定義には、明確な区別はありません。前述の通り、2つ以上の仕事をしている場合に、それぞれの業務量に応じて大まかに使い分けることが多くなっています。こうしたパラレルワーカーが近年増加しているのは、昨今の社会情勢が影響しているのが実態です。

まず、終身雇用制度の崩壊や新型コロナウイルスの影響で、労働市場が以前よりも自由になり、転職や独立などの選択肢が広がりました。その結果、一つの企業に勤め続けるだけでなく、自分の選択肢を広げる意味でパラレルワーカーを選択する人が増えているのです。その一例として挙げられるのが、エンジニアでしょう。エンジニアは需要が高い職種のため、現在の仕事と並行して副業を行っていれば、独立やより良い会社への転職も選択肢に入ってきます。一方、単純に収入を増やすために副業する人も珍しくありません。

ますます消費傾向が強まっている現代において、年金制度の実情を鑑みて老後の貯えに不安を募らせる人も数多く存在します。そのような人たちは副業で収入を増やすことによって、資産的な安心を得ようとするのです。もちろん、副業が就業規則で認められていなかったり、やりすぎてオーバーワークになったりする原因になります。自分の現状と余裕を把握し、適切な副業を行うようにしましょう。